[GTFS Digest] 2024年7月 - 最新情報: 3件の新規採用と注目すべき投票¶

主な更新内容には、すべてのルートベースのサービスに対する shapes.txt の追加 (#470)、stop_times.timepoint の明確化（空の場合は timepoint 値が提供されないことを意味する）(#474)、および feed_info.txt が条件付き必須に更新されたこと (#460) が含まれます。現在、コミュニティではデマンド型サービスにおける stops.txt の要件更新 (#472) について投票が行われています。

GTFS Digest は、MobilityData によって毎月作成されるリソースで、GTFS に関する最新の動向をまとめています。

私たちは皆さまからのフィードバックを大切にしており、今回の内容についてのご意見を伺いたいと考えています。ぜひこのフォームにご記入いただき、このツールの可能性を最大限に引き出すためにご協力ください。

🏅 コントリビューターへの感謝¶

Stefan de Konink

#481 における議論を見事に取りまとめていただき感謝します。変更を提案する際に異なる視点を調整するのは簡単なことではありません。

Muhammed Yaseen & Amal

Slack 上で GTFS コミュニティに参加し、皆に役立つリソースに関する貴重な質問をしていただきありがとうございます。

Steve White & Jonathan McHatton

gtfs-realtime へのご貢献ありがとうございます。コミュニティがすぐに反応し、皆さんの疑問解決をサポートしてくれると確信しています。¶

Matt Caywood

gtfs-flex へのご貢献は見逃されていません！この質問をしているのは、きっとあなただけではないでしょう。¶

🚀 最近採用された変更¶

shapes を含めるべきであることを追加 #470

この変更では、shapes.txt に「するべきです」という記述を追加し、すべてのルートベースのサービスに対して shapes.txt を含めるべきであることを明記しました。これは、ゾーンベースのデマンド型サービスが GTFS でモデル化できるようになったため、すべての場合で推奨とするのではなく、ルートベースのサービスに限定して明確化したものです。

stop_times.txt における timepoint の意図された使用法を明確化 #474

この変更では、stop_times.timepoint の空値の意味を明確化しました。空値は stop_times.txt 内のいかなるレコードにも timepoint 値が提供されていないことを意味し、もし値が提供される場合は、時刻が関連付けられているすべてのレコードに対して timepoint 値が 0 または 1 でなければならないと規定しています。

feed_info.txt の要件を更新 #460

この PR では、feed_info.txt の存在に関する記述を更新し、仕様のフォーマットにより適合させるとともに、このファイルの要件について追加の明確化を行いました。その結果、feed_info.txt は条件付き必須(Conditionally Required)とされました。

🗳️ 現在投票中¶

デマンド型サービスに伴う stops.txt の必須条件変更 #472

このPRは、flex の採用後における stops.txt の必須条件を更新することを提案しています。具体的には、必須から条件付き必須（locations.geojson が存在しない場合は必須、存在する場合は任意）に変更するものです。

📂 アクティブな提案¶

headsign が推奨であることを追加 #485

このPRは、車両に表示される行先表示(headsign)テキストが便(trip)を区別するために使用される可能性があるすべてのサービスにおいて、headsign を推奨とする記述を追加することを提案しています。

[GTFS Fares v2] Area Set のマッチング述語 #483

現在の fare_leg_rules.txt では、出発地エリアと到着地エリアのみが述語として使用可能ですが、これではより複雑なゾーン運賃体系を効果的に表現できません。このPRは、停留所等(stop)エリアの集合、すなわち「area set」を述語として追加することを提案しています。 \ \ CANCELED/SKIPPED TripUpdates と NO_SERVICE Alerts の明確化 #482

このPRは、Effect.NO_SERVICE を持つ運行情報(alert)が存在し、便の更新(trip update)の値と矛盾する場合、運行情報(alert)を信頼すべき情報源とすることを明確化することを提案しています。

locations.geojson におけるポリゴンの有効性ルールを追加 #476

このPRは、GTFS 内でポリゴンが無効となるすべての方法を記述する代わりに、OpenGIS Simple Features Specification のセクション 6.1.11 を参照し、flex ポリゴンの有効性ルールを改善することを提案しています。

その他のオープンな提案:

🔥 最も活発な議論¶

Scheduled reinforcement trips #481

Stefan は、事業者によって確認された後にのみ旅行情報サービスで利用可能となる予定の補強便(trip)を GTFS がサポートする必要性について言及し、これらの便をマークするために trips.txt に追加のカラムを設けることを提案しています。また、既存の GTFS および GTFS-RT フレームワークにおける制約や潜在的な解決策について議論しています。

Make headsigns a recommended GTFS field #480

この課題は #461 から続く、GTFS の任意フィールドに関する議論であり、trip_headsign フィールドは実運用データで広く利用され有用であるため推奨とすべきだと提案しています。一方で、行先表示(headsign)を持たないルートにおける課題も考慮し、行先表示の有無を示す新しい has_headsign フィールドの導入といった解決策も検討しています。

Center coordinate or Bounding box definition in feed_info.txt #471

Mathematician の Mustafa は、地図上で表現されるエリアに焦点を当てるための中心点を示すフィールドを feed_info.txt に追加することを提案しました。

📅 今後のイベント¶

ガバナンス作業部会ミーティング | 2024年8月8日午前11時（EDT）

議題 : GTFSガバナンス刷新の最終段階

GTFS-Fares v2 – 月例ミーティング | 2024年8月27日午前11時（EDT）

議題 : GTFS-Fares v2 拡張作業部会ミーティング

💬 GTFS コミュニティに参加する¶

GitHub: google/transit: コミュニティとアイデアを共有しましょう！公式の GTFS GitHub リポジトリに参加してください。

GTFS-changes: 最新情報をすぐに入手できます。GTFS-changes Google グループに参加して、新しいプルリクエストや投票に関する情報を受け取りましょう。

GTFS-realtime: Realtime に関するすべてを話し合い、最新情報を入手しましょう。このグループでは GTFS Realtime について議論し、質問をしたり、変更を提案したりしています。

GTFS.org: 公式の GTFS ドキュメントサイトです。ここでは GTFS に関する最新のリソースを頻繁に更新しています。

MobilityData Slack: GTFS について質問がある、またはコミュニティとつながりたいですか？GTFS の Slack 会話に参加してください。1,300 人以上のモビリティ愛好者がチャンネルで活動しており、質問に素早く答えてもらえる素晴らしい場所です。

GTFS Digest 第8号をお読みいただきありがとうございます！2024年以降も最新の GTFS 情報をお届けできることを楽しみにしています。