コンテンツにスキップ

[GTFS Digest] 2024年3月 - GTFS が Flex を採用し、便の変更(Trip-Modifications)を試験導入

GTFS-Flex により、利用者はデマンド型サービスを発見できるようになり、GTFS 便の変更(Trip-Modifications)では便の調整のための試験的なフィールドが導入されました。Canonical GTFS Schedule Validator の新しい 5.0 リリースには、エラーハンドリングの強化と Fares v2 の検証が含まれています。

GTFS Digest は、MobilityData によって毎月作成されるリソースで、GTFS に関する最新の動向を概観するものです。

私たちは皆さまからのフィードバックを非常に重視しており、今回の内容についてのご意見を伺いたいと考えています。ぜひ このフォーム にご記入いただき、このツールの可能性を最大限に引き出すためにご協力ください。

🏅 コントリビューターへの感謝

Michaelandrewkearney

google/transit に 最初の issue を投稿し、GTFS validator への頻繁な貢献者でもあります。ご貢献ありがとうございます!

Holger Bruch

Slack 上で興味深い質問を投げかけてくれた経験豊富なコントリビューターです。

GTFS-Flex コントリビューター

Leonard Ehrenfried が Slack でとてもよく表現してくれました: WE DID IT!!! 11年間の開発! MobilityData は、過去最多の18名の投票者に感謝を申し上げます。

OpenTripPlanner、Trillium、WSDOT、Ualabee、Caltrans、UrbanLabs LLC、Minnesota Department of Transportation、SBB SKI+、MENTZ GmbH、Gaussian Solutions、LA Metro、Transit、Cambridge Systematics、Interline、Taskar Center for Accessible Technology (University of Washington)、Arcadis、SEPTA、そして King County。

🚀 最近採択されたもの

GTFS-Flex [Voting ver.] #433

GTFS-Flex 提案は、乗客が旅程プランナー上でデマンド型サービスを発見できるようにします。

GTFS Trip-Modifications #403 [実験的フィールドとして投票可決]

便の変更(Trip-Modifications)は、便(trip)のルート形状(shape)を変更したり、運行されない停留所等(stop)を削除したり、場合によっては一時的な停留所等(stop)を追加するために行われる変更です。便の変更(Trip-Modifications)は主に迂回経路の可視化やリアルタイム予測の更新に使用されます。

📂 アクティブな提案

FeedHeader に Feed Version と GTFS url を追加する #434

このリアルタイム提案では、GTFS リアルタイムデータと併用する GTFS スケジュールファイルに関する情報を提供するために、フィードヘッダーに2つの新しいフィールドを追加します。feed_version は GTFS の feed_info.txt ファイル内の feed_version と一致し、GTFS_url は GTFS ファイルの URL を指します。この変更を実装しようとするプロデューサーが必要です。

route ベースの fare_rules における stops.zone_id の条件付き要件を明確化する #432 \ この提案では、stops.zone_id の条件付き要件を修正し、停留所(stop)が trip_ids にのみ割り当てられており、その route_id が fare_id と route_id のみが定義された fare_rules.txt のレコードに存在するシナリオ(ルートベースの運賃)の場合を許容するようにします。

その他の公開中の提案

[GTFS-Fares v2] fare_leg_rules.txt に rule_priority を追加 #418

[GTFS-Fares v2] 同一チケット商品/チケットメディアの乗り継ぎ挙動 #423

[GTFS-Fares v2] 明確化: チケット商品の定義 #426

🔥 最も活発な議論

[ガバナンス] フェーズ2: 投票とレビューの強化 #436

この GitHub Issue は、GTFS ガバナンスを強化するための継続的な取り組みの一環であり、特に 2023年12月に公開された 段階的計画 のフェーズ2で示された仕様改訂プロセスに焦点を当てています。

  • 2024年3月13日にインタラクティブな議論が行われました。参加者はフィードバックを共有し、いくつかの高レベルな合意が得られました。
  • 変更に関する詳細について合意形成を進めるため、まもなくワーキンググループが結成されます。
    • このグループに参加したい場合は、MobilityData にご連絡ください。

pathways.stair_count の制約の明確化 #437

Michael Kearney は pathways.stair_count の定義に潜在的な問題を指摘し、空値や 0 の値の意味についていくつかの疑問を提起しました。その上で、議論のために4つの潜在的な解決策を提案しましたが、後方互換性に関する潜在的な問題も指摘しています。この問題はコミュニティによるさらなる議論が必要です。

二形態サービス(バス+鉄道)のモデリング

Gustavo Franco は、GTFS において特定のルールで異なる駅に対応する「二形態サービス」をモデリングする方法についてコミュニティに質問しています。コミュニティのメンバーは、すでにこのようなユースケースの解決に役立つ可能性がある過去の提案を指摘しています。

translations.txt で使用される言語コードデータ標準の明確化 #435

Trillium の Juliet Eldred は、翻訳で使用されるコードデータ標準に関するドキュメントの不整合を指摘し、真の基準がどこにあるのかをコミュニティに明確化してほしいと求めています。

相乗り路線の統合 #430

フランスの National Access Point (NAP) の Aurélien が、相乗り路線をバス路線のようにモデリングする潜在的な提案について議論するために GitHub Issue を立ち上げました。具体的な停留所等(stop)や目的地を持ちますが、この場合は通常の自家用車の運転者が運賃から金銭的なインセンティブを受け取ったり、乗客と費用を分担したりすることができます。議論のために2つの異なる潜在的な解決策が提示されています。

🛠️ ツールのアップデート

新リリース 5.0: Canonical GTFS Schedule Validator

主な更新内容は以下の通りです:

  • エラー trip_distance_exceeds_shape_distance および equal_shape_distance_diff_coordinates のノイズを減らすためのしきい値の実装
  • networks.txt および route_networks.txt に対する新しい Fares v2 検証ルール
  • 機械可読性を向上させるための JSON レポートにおける破壊的変更

💬 GTFS コミュニティに参加する

GitHub: google/transit: コミュニティとアイデアを共有しましょう!公式の GTFS GitHub リポジトリに参加してください。

GTFS-changes: 最新情報をすぐに入手できます。GTFS-changes Google グループに参加して、新しいプルリクエストや投票に関する情報を受け取りましょう。

GTFS-realtime: Realtime に関するすべてを話し合い、最新情報を入手しましょう。このグループでは GTFS Realtime について議論し、質問をしたり、変更を提案したりしています。

GTFS.org: 公式の GTFS ドキュメントサイトです。ここでは GTFS に関する最新のリソースを頻繁に更新しています。

MobilityData Slack: GTFS について質問がありますか?それともコミュニティとつながりたいですか?GTFS の Slack 会話に参加しましょう。1,300 人以上のモビリティ愛好者がチャンネルで活動しており、質問に素早く答えてもらえる素晴らしい場所です。

GTFS Digest 第3号をお読みいただきありがとうございます!2024年以降も最新の GTFS 情報をお届けできることを楽しみにしています。